日本に2台しか存在しないロードレーサーフィッティングシステム「idmatch」が想像を超えていた件

プロがロードレーサーのフィッティングを重視する理由

こんにちは。ユウジです。

スフィーダの片桐さんがお客さんに熱心に説明するときによく使うフレーズがあります。

フィッティングと整備はとにかく真剣に考えて欲しい」

これ、僕も10000%同意できます。今なら。

自分の体にピッタリ合ったロードレーサーでないと、体のあちこちにおかしな負担がかかり、痛みとなって表れたりします。そんな違和感を感じながら走っても、ハッキリ言って、全然楽しくありません。実際僕がそうでした。美しい景色も楽しめず、違和感ばかりが気になってしまいますから。

目的地に到着して、仲間と話すことも「もう5mmくらいクリート調整したほうがいいかも」とか、そんな話ばかりでした。なんか冷静に考えるとおかしいですよね。せっかく美しい風景が目の前に広がっているのに、一人でブツブツ愛車の調整についてつぶやいているんですよ。今考えると自分が哀れです。

ということで、僕の話はこれくらいにして、今日はスフィーダの宣伝をしてやろうと思います。正確にはidmatchですね。なぜなら、これは本当にすごすぎるマシンだからです。インターネットがなかった頃の生活は、もはや想像しにくいですよね?それと同じくらい圧倒的です。

 

日本に2台しかないフィッティングシステムidmatchの実力とは?

さて、スフィーダには日本に2台しか存在しないロードレーサー用フィッティングシステムidmatchを備えています。
ちなみに、もう1台は関西のお店にあるとのことですので、関東にはスフィーダにしかないということになります。

ロードレーサー用フィッティングシステム idmatch

idmatch体験!まずはカウンセリングから

本当は自分でidmatchを体験してブログ書くべきですが、なんと「なんなら、俺を取材してもいいぜ」という神のような漢がいたので甘えました。ご協力いただいた真の漢は、須藤さん(仮名)です。

まずは、カウンセリングシートに必要事項を記入します。

ライディングスタイルや目標を書いて、片桐さんに適切なフィッティングをしてもらう準備をします。須藤さんは、減量目的でロードレーサーに乗り始めたそうですが、どんどんハマっていき、今はレースで活躍することが目標とのことでした。もともと登山をやっていたそうで、筋肉質なスポーツマン体型です。カッコいいぜ。羨ましいぜ。

体のすみずみまで正確に計測

まずは、体の各パーツのサイズを計測します。

クリート位置や、自然な前傾姿勢などを計測します。めっちゃ細かい。

すると、モニタには計測された角度がリアルタイムで表示されます。なんちゅうテクノロジーだ。

「右足と左足の大きさが2ミリ違いますね」と、片桐さんがコメント。そこまで見るんかい!というほど徹底的に分析します。エロいです。

フィッティングマシンに乗ってリアルタイムに最適なポジションを計測

計測されたサイズに従って、フィッティングマシンのパーツを変更していきます。

サドルも揃っています。なんか不気味。

いよいよフィッティングマシンに乗ってもらいます。10~15分程度、ペダルを漕いでもらいます。AIが数分ごとにハンドルやサドルなどの位置を微妙に調整し、力の入り方やスピードを計測し、最適なポジションを算出します。AIすげー。

ロードレーサーフィッティングシステムidmatch体験

体を動かしながらリアルタイムで最適なポジションを算出していきます。

ロードレーサー用フィッティングマシンidmatchのリアルタイム3Dモニタリング

3Dで自由自在に動かして理想のポジションを検討できます。

計測終了です。お疲れさまでした。須藤さんの理想的なフォームのポジションが算出された!計測を終えた須藤さんは、軽く息を弾ませて、汗をかいていました。そうなんです。フィッティングだからこそ、ガチで取り組む必要があります。

体の各パーツの長さもきちんと計測されています。すごい(語彙力)。さすが(以下略)円もするマシーンだぜ!

計測結果に基づいて、ピッタリのパーツを抽出

さて、idmatchがすごいのはここからです。

計測されたデータに基づいて、フレーム、サドル、ハンドルバーを自動的に検索してくれます。

ブランドごとに、須藤さんにピッタリのハンドルが見つかりました。

ここまでは、あくまでidmatchというシステムが弾き出したポジションです。ここからさらに、片桐さんがプロフェッショナルの知見をもとに、より最適な組み合わせを導き出していきます。

片桐さんいわく、「idmatchの結果だけだと、単なる強制になってしまいますからね。ここからさらに、お客さまのお好みやご予算、目標、ライディングスタイルなどなど、さまざまなファクターを加味して、お客さまとじっくり話し合いながら最適な組み合わせを深堀りしていきます」とのこと。

普段はバーベキューばかりしている片桐さんの目つきが全然違います。自転車のフィッティングに関しては完全に別人格と言っても過言ではないでしょう。

ここから最高の心地よさを目指し、試行錯誤を積み重ねていくのです。あぁ、奥深いロードーレーサー道よ……!

大事なのは、単に乗れるかではなく、快適に乗れるか

僕はスフィーダに行く前に量販店で最初の一台を買おうとしていたことがあって、そのときのフィッティングはちょっと跨いでみるだけのシンプルなものでした。そのお店の店員さんに「股下が合っているから合っている」と言われ、何の疑問も抱きませんでした。

結局カラーリングが好みで無かったため、そのお店では買わなかったのですが、今考えると、股下は合っているかもしれないけれど、自分が快適に乗れるとは限らないということですよね。大切なのは、単に乗れるではなく、快適に乗れるということなんですよね。

須藤さんに、idmatchの感想を聞いてみました。

「自分で調整したときはハンドルの位置が遠すぎたようで、下ハンドルをしっかり握れませんでした。でも、今回ポジションを調整したことで、力が入れやすくなりました。これでより速く走るという自分のライディングスタイルを追求できそうです」

idmatchによるフィッティングサービスの価格は2回で30,000円(税別)。なぜ2回にしているかというと、1度では最適なポジションは分からないからだそうです。まず最初の1台を購入するときに1度、しばらく乗ってからさらなるポジション調整のために1度、という感じで利用するといいかもしれません。※3回目以降は1回ごとに9,000円(税別)。

30,000円って僕の一ヶ月のお昼ごはん代だから、決して安くはないです。でも、ロードーレーサーに本気で取り組んでいる方なら、マジでめちゃめちゃコスパ高いです。1回15000円で試して、もう一度微調整できるんですよ。それでもう違和感なくロードーレーサー乗れるんですよ。自分史上最強のポジションを30000円で買えるなら激安と言わざるを得ない。これが僕の結論です。

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